• テキストサイズ

The result of revenge [ディアラバ]

第10章 Lunar Eclipse~月蝕~prologue




「さっきもライト君に、雰囲気が違うって言われたんだけど、匂いも...?」

「ボクもそう感じてたけどね~」

やっぱり始祖の血が濃くなっているからなのだろうか...でも、まだ彼等には言えない...どうやって答えたら良いのか...頭の中で色んな答え方を探していると

「何か隠してんだろソイツは...けど今はまだオレ達に言えねぇ。そういうコト、だろ?ユウラ。」

「え、スバル君───!?」

突然現れたと思ったら、ライト君の隣に座り込んだのは、他でもないスバル君だった...

「げ、ちょっと!スバル君、何でわざわざボクの隣に座るわけ~?...もう少し離れてってばー」

とても不満げなライト君
あまりにも嫌そうにしてたからか、舌打ちをしながらも、スバル君は気を使って一段上に座り直した。

「やっぱり何か隠しているんですね、ユウラさん...」

「けど、今スバル君が言ってたけど~、もう少ししたら、教えてくれるってコトなのかな?」

二人共同時に私の方へと顔を向ける...

「そう...だね。ちゃんと全部終わったら、皆にも話さなきゃいけないとは思ってるから。」
自然な笑顔で私はスバル君も含め、その場にいた彼等にそう伝えた

「ねぇ、君...僕は今すぐ知りたいんですけど。僕は待つのが大嫌いなんです。テディも早く知りたいと言っていますので...」

「チッ、始まったよカナトのワガママが。」

「カナト君?ユウラちゃんは、ちゃんと話すって言ってるんだから、ココはちゃーんと、ガマンしなきゃね♪」

「...っ、うるさい。うるさい。僕に───」

カナト君が今にも怒鳴り散らしそうになる寸前だった...

「おっ!なんだよオマエ等、んなトコでバカみてぇに座り込んで、ハハッ!笑えるぜ」

「あ、アヤト君!」
またも絶妙なタイミングで現れたのはアヤト君だった。私はさっきから次々と現れる彼等の姿に、つい可笑しくなってしまって笑い出した

「あぁ?!オマエ、何がおかしくてオレ様の方見て笑ってんだよ」
相変わらず口が悪いけど、アヤト君も少し笑ってるじゃない...


/ 208ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp