The result of revenge [ディアラバ]
第10章 Lunar Eclipse~月蝕~prologue
すると、突然後ろから声がした...
「あー!ユウラちゃん、そんなトコで何してるのかな?」
この声はライト君...
私は声のする方へ顔を向けると、そこにはやっぱりライト君が居て、階段の上の方から、私の方へと向かって降りてくる。
「あ、ライト君。」
「今、少し嫌な顔しなかった~?キミってば分かりやすいんだから、んふ♪」
今日も、相変わらずのライト君に、私は気が抜けてしまう。
「そう?別にそんな顔したつもりないんだけどな」
「ま、別にどうでもいいんだけどね。そうゆう反応されるのには慣れてるし?」
「あ、そう...それは慣れちゃ駄目だと思うんだけど...」
少し小声で言った
なんだか調子狂うな...ライト君と居ると。
けれど、それはそれで今の私には必要な事かも知れないと、少しだけ思ってしまっていた。
ライト君は私が座っている隣へと座ると、グイグイ話し掛けてくる...
「ねぇ、ユウラちゃん。何かいつもと雰囲気違う気がするんだけど、ボクの気のせいかな?」
私の顔を覗き込むように言った。
「まぁね」
得意気に答えてみる
もちろん無理をしている訳では無い
「ふ~ん。つまんないのボクはもっと恥じらってるユウラちゃんとお話したかったんだけどな。」
そう言って、膝の上で頬杖を付くライト君
「じゃぁ、もう話しなくても───」
私がその場を立ち去ろうとした時、
「ライト!それにユウラさん!こんな所で何してるんですか。」
そう言いながら、廊下から歩いて来たのはカナト君だった...
何だか久しぶりに会う気がする。
基本的にカナト君から私に話し掛けてくる事は少なくて、私もまたカナト君を怒らせたくない一心で、あまり関わろうとはしなかったから...
カナト君はライト君と私が話し掛けるより先に、また喋り出す
「そんな所で二人で座ってるなんて...君、レイジから、ライトに乗り換えたんですか?」
「な!何を言ってるのカナト君!」
突拍子もない言葉に唖然とする私とライト君。
ライト君なんか、凄い勢いで笑ってるし...
「何がそんなに可笑しいんですか。」
カナト君の表情がだんだん怒りに満ちていく様に感じた。
すると、それをフォローするかの様にライト君が話し出す