The result of revenge [ディアラバ]
第2章 the meaning to exist~存在意義~
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そのまま気を失ってしまったのか、気が付くとさっきとはまた別の部屋のベッドに横になっていた。
「んん...」
まだ身体が言うことを聞かない
「私、どうなっちゃったんだろう......」
兄達と過ごしてきた時間。
思い出すとまた涙が溢れそうになる...
「私は存在意義が欲しかった...?」
考えても答えなんて出ない。あの声は私にどうして欲しいのだろう...それに、カルラさんが私に託した本当の理由って...
「..おや?起きたのですね?」
「ほぇっ...?!」
「何です?そんなおかしな声を出して。」
いつからいたの?
そう言えば、あの乱暴な彼はどこへ行ったのだろう...
早くこんな訳が分からない場所から逃げないと...
「..っつ!!」
身体を起こそうとしたけど、力が入らない。
「貧血ですよ。貴方、アヤトに散々な目にあわされた様ですね...全く、余計な事はするなと言っておいたのに」
あぁ、そうか。
気を失うほど血、吸われたんだ...
「さぁ、紅茶を用意しましたので、こちらを飲んで少し休みなさい。私はこれで失礼しますよ」
そう言うと、すぐに立ち去ろうとする彼
思わず呼び止めた
「あ、あの!..どこへ?」