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【おそ松さんR18】君の瞳にうつる色

第8章 たすけて




薄暗い台所……

わたしは、その隅っこにうずくまり、ひとり泣いていた。


あのあと、おそ松くんは、「じゃ、また明日な」と言い残して、寝室に戻って行った。

それから、わたしは、なんとか眠ろうと頑張ったのだけど、頭の中がぐちゃぐちゃで眠れず、布団を抜け出し一階に下りてきた。

どこかで、ひとりきりで泣きたかった。

そうして見つけたのが、この台所。


「ん…う…ぐす……」


膝を抱えて、そこに顔をうずめる。


これからわたしはどうすればいいんだろう……

このままでいいなんて、思っていない。

けれども、どうすればいいかなんて、今のわたしには分からなかった。


わたしは、ただ、カラ松くんと幸せになりたいだけなのに……


???「……ちゃん?」


不意に、背後から声がして、わたしは咄嗟にそちらを振り向いた。


薄暗がりの中に、チョロ松くんが立っていた。


「チョロ松くん……?」

チョロ松「ちゃん、どうしたの? 泣いてる……?」

「えっ……あ」


わたしは、必死にごしごしと涙を拭い、笑顔をはりつけた。


「な、なんでもないの。気にしないで」

チョロ松「何でもないのに泣いてるの? そんなわけないでしょ」


チョロ松くんは、わたしの前まで歩いてくると、すとんと腰を落とした。

そして、わたしの頭に手をのせた。


「あ……」


あったかい……

チョロ松くんの、手……


その瞬間、ふたたび涙がぽろぽろと零れた。



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