第2章 カラ松くんとわたし
カラ松「…っど、どうしたんだ? なんで泣いているんだ?」
「嬉しくて……っ」
カラ松「嬉しい……?」
「カラ松くんが好きって言ってくれて……嬉しくて……っ」
わたしは、深呼吸をした。
なんとか涙をおさえ、カラ松くんをまっすぐに見つめ返す。
「だって、わたしもずっとカラ松くんのことが好きだったから…!」
カラ松「……!! それは本当か、?」
「嘘なんて言わないよ。あなたのことが、世界で1番好き」
わたしがそう言った瞬間だった。
カラ松くんの大きな腕が、わたしを包み込んだ。
突然の抱擁に、きゅんと胸がしめつけられて息ができなくなる。
「か、カラ松くん…っ」
カラ松「…幸せすぎておかしくなりそうだ。まさか、と両思いだったなんて」
「わたしもだよ、カラ松くん……嬉しい」
わたしは、そっとカラ松くんを抱きしめ返した。
こんなことするの初めてだから、ちょっとぎこちなくなってしまったけど、それでもわたしの気持ちは伝わったと思う。
カラ松「こんなことなら、もっと早く言えば良かった……」
「そうだね……わたしもそう思う」
カラ松「夢みたいだ……」
ぎゅっと。力をこめて抱きしめられる。
わたしは、今、世界中の誰よりも幸せだった。
幸せすぎて怖いくらいだった。
「じゃあさ……今日からわたしたち……」
カラ松「ああ、恋人同士だな」
恋人同士。その響きに、胸がきゅんと高鳴る。
カラ松くんと恋人同士……
なんだか不思議な感じがするけれど、でも、嬉しい……