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【おそ松さんR18】君の瞳にうつる色

第2章 カラ松くんとわたし




じわじわと、

何か得体の知れないものがこみ上げてくる。


「かっ…カラ松くんッ……ああんっ、なんか、なんか来る…っ!!」


わたしは、怖くなって、カラ松くんに助けを求める。

しかし、そのときだった。


???「たっだいまーー!」

???「……ただいま」


階下から、玄関の扉を開け閉めする音と、2種類の声がきこえてきた。

びくっと固まるわたしとカラ松くん。


「え……?」

カラ松「まずい……誰か帰ってきた」


カラ松くんは、急いでわたしの脚の間から退き、床に散らばった下着と服をわたしに投げてよこした。


カラ松「、早く着るんだ。急げ!」

「うっ、うん…!」


わたしは、あわてて下着を身にまとった。

あとは制服を着るだけ……

しかし、そのとき。


カラ松「……待て、こっち来る!」


階段をあがってくる足音がきこえてきたのと、カラ松くんがわたしの腕を掴んだのは、ほぼ同時だった。

カラ松くんは、素早く押し入れの扉を開けて、下着1枚のわたしを中に押し込んだ。


カラ松「、すまない。ちょっとだけ我慢しててくれ」


申し訳なさそうに眉を垂れるカラ松くん。

わたしは、こくこくと首を縦に振った。


ぴしゃりと扉が閉められ、押し入れの中は暗闇に包まれた。

次の瞬間。


おそ松「ただいまー! ……ってなんだ、カラ松だけかよ」

一松「……着替えするから出てってくんない、クソ松」


きこえてきたのは、おそ松くんと一松くんの声。


カラ松「おかえり、ふたりとも。すぐに出て行くから待ってくれ」

おそ松「おう、わりいなー」

カラ松「……というか、今日はふたりとも夜まで帰って来なかったんじゃなかったのか?」

おそ松「あー、あれね。ほんとは一松と2人で出かける予定だったんだけど、急遽ナシになった」

一松「……なに? 俺らが帰ってきちゃまずかったの?」

カラ松「い、いや、そういうわけじゃないんだ……じゃあ、俺は下に行っているから」


扉のしまる音。

たぶん、カラ松くんが部屋を出て行ったんだと思う。


わたし、どうすればいいんだろう……



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