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喪女Φ恋

第8章 美術館へ


「いや、こっちこそ…って吉坂さん…」
としばらく沈黙が続いたあと
「えーっと式部くんだっけ?名前…。私バカだからすぐ忘れちゃんだよね…」
と言うと
「そうだよ。吉坂さんはもうあの作品見た?」
と指差すとそこには綺麗な絵があった。
(気づかなかった…)
と思い
「まだ見てない…」
と言うと彼は私の手を掴みその絵の前へ連れていった。

「これ…この色使いすごいよね…」
と式部くんは私の手を握ったまま呟いた。
私は顔を上げ絵を見ると確かにすばらしいと言う言葉が似合う絵だった。

「あっ、ごめん」
と式部くんは言い私の手を離した。
「大丈夫だよ。ってか握られてるの気づかなかった…」
と軽く嘘を言うと
「良かったら一緒に見て回らない?」
と言われ私は頷き一緒に見て回る事にした。

私達は意見や感想が合い楽しい時間を過ごした。
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