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喪女Φ恋

第8章 美術館へ


「あっ、もうこんな時間…」
と式部くんが言うので時計を見ると2時ぐらいにここに来てもう夕方の5時を過ぎていた。

「じゃあ私帰るね!」
と言うと
「待って!」
と言われたので振り替えると彼は鞄から携帯を取りだし
「良かったらアドレスと電話番号交換しない?絵について何か吉坂さんとは話が合ったし…」
と言われたので
「そうだね!」
と返事をし交換し外へ出ると雪が降っていた。

(そっか…、もう一月か…早いな日が経つのって…)
と思いながら折り畳み傘をバッグから取りだし広げた。

そして歩み進めようとしたら式部くんは傘を持っていないらしく、私は折り畳み傘を差し出し
「これ使って良いよ!」
と笑顔で言った。
「でもそれじゃあ吉坂さんが…」
「私は雪なら気にしないから大丈夫!雨は嫌だけどね」
と苦笑いすると
「じゃあ…遠慮なく借ります…ありがとう…」
と彼は呟き帰って行った。

私も家へ向かったが、途中滑って転んでしまった。

(痛っ!…)
と膝を見ると軽く擦りむいてしまった。
次は滑らないように気を付けながら家へ帰宅した。
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