第6章 文化祭
お化け屋敷はリアルに造られていて私は怖くなり、思わず連城先輩にしがみついていた。
すると先輩は
「青音ちゃんは怖いの苦手何だね」
とクスッと笑われたが、そっと手を握られドキッとした。
(ついに私にもモテ期かな?)
などと怖がりながらも内心はニヤニヤしている自分がいた。
そしてお化け屋敷を出て屋台で焼きそばを食べながら話をした。
「連城先輩はダンス上手いですよね!ここダンス部ないのにどこで練習したんですか?家ですか?」
と私は勝手に家で音楽をかけながらビデオを見て練習している所を想像した。
「ダンス教室に通ってるんだよ!金はかかるけどね…、でも仲間も居て楽しいよ!あ!そうだ!良かったら青音ちゃんもダンスやらない?」
と言われたが私はリズム感がないため
「すみません…せっかくのお誘いですが私リズム感ないし、美術部に入ってるので…」
と軽く頭を下げると
「そっか…って!美術部入ってるなら作品飾ってるよね、確か去年見たら一人一つ作品を描いて飾るってさよりが言ってたな…、よし!焼きそば食べ終わったら美術室に行こ!青音ちゃんの作品見てみたい!」
と言われ私はその日、文化祭の日先輩に振り回されたが初めて男子と楽しく過ごしたのが嬉しく、有頂天でいた。
そして先輩と電話番号とアドレスを交換した。