第6章 文化祭
文化祭終了間際に一人で美術室に行き駄作の田んぼと農家の人が太陽を見ている絵を捨てようとしに行ったら、そこにはたまに同じ時間に同じ車両に乗るピアス男子が私の駄作を見ていた。
私は慌てて
「ちょっと!勝手に見ないで下さい!」
と言うと
「これ…貴方が描いたの?」
と私の言い分を無視し尋ねてきた。
「そうですけど…」
とむすっとしながら答えると
「飾ってたる方は何か無理して描いてる感じしたよ。こっちの方が自然に描けてて良いと思うんだけど」
と適中する事を言ってきて私はびっくりし
「すごいですね…、その通りです…」
とボソッと言うと
「あ、俺××高校の一年で美術部に入ってる式部 司(しきべ つかさ)」
と言われ私も名乗ろうと
「私は…」
「吉坂 青音さんでしょ、ここに名前書いてある」
と駄作の額縁の下の名前を指しながら言った。
…
文化祭終了の放送が流れ彼…式部くんは
「勝手に盗み見してごめんね、またね吉坂さん」
と言い去っていった。
……
この文化祭での連城先輩や式部くんと言う人達の出会いで、喪女だった私の人生はどんどん変わっていった。