第22章 花いちもんめ✔
「熱いねえ。熱い熱い。この召し物は邪魔だね」
「ぃ…ゃ…っ」
「大丈夫だよ。数滴程度なら、効果も一時的なものだ。それに余分な熱は発散させてしまえば、すっきりするし」
まるで高熱を発しているかのようだった。
歪む視界に、頭は沸騰したようにぼんやりとして回らない。
それでも僅かな抵抗として胸を押し返せば、やんわりと一回り大きな手に包まれた。
ひんやりと冷たい掌が、熱い体には心地良い。
「蛍ちゃんの体、あったかいねえ。俺は体温が低いから、塩梅が良い」
「っ」
紅葉のような小さな掌の指と指の間に、ねとりと舌を這わせながら。童磨は至極愉快そうに笑った。
「──あ、ぅ…ッ」
「見て、蛍ちゃん。ここもうこんなにとろとろだよ」
「んな、こと…ぁッ」
「嘘はいけないなあ。ほら、聞こえるでしょ?」
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音が狭い拝殿内に響く。
童磨の長い指を二本、易々と受け入れた小さな体は、高揚で赤く染まり汗粒を浮かび上がらせていた。
「こんなに幼い体なのに、こんなに膣液を溢れさせるなんて。蛍ちゃん、淫乱だね」
「っは…ち、が…ッ」
「違わないよ~。とってもいやらしくって、魅力的だよ?」
ふぅ、と耳元で吐息を吹き込まれ、びくりと反応を示す耳がより赤く色付く。
童磨の膝の上で乱れる蛍の体には、辛うじて着物が引っかかっている程度だった。
薄い胸も、赤く染まった両肩も、深々と童磨の指を咥え込んでいる小さな秘部も、虹色の瞳の前に容赦なく曝け出されている。
「小さな下のお口も可愛いね。奥まですぐ届く」
「あッそれ…ッ」
「気持ちいい?」
「や…っん、はッあッ」
鬼特有の鋭い爪を、人間と同じ丸みを帯びたものに変化させている。
その指先でとんとんと子宮口を撫でられると、細い腰が跳ねるように揺れた。
体が燃えるように熱い。
冷たい指先のはずなのに、童磨に触れられるところから熱が蓄積していくようだ。
与えられる刺激は、簡単に蛍の中で快楽へと塗り替わった。