第16章 初任務《壱》
「言っただろう。じっくり甘く煮ないことには、美味くならない。そら、ここだって」
「ん、あっ」
「まだ狭い」
胸の突起を舌で転がしながら、潜らせた中指でゆっくりと幼い少女の蜜壺を探る。
濡れてはいたが、侵入しようとする指を押し返してくる程に狭い。
反応からして十分に感じているようだったが、拒まれるのは幼い体故か。
「きょうじゅろの、てが、おおきすぎるんだって…」
「むぅ…ならば、」
「っあ、なに…ッ」
視界に見えていた焔色の頭が消えたかと思えば、濡れた秘部にかかる吐息。
走る予感にそわりと体を震わせた蛍は、慌てて手を伸ばした。
「まっ…アッ」
ぬるりと秘部に伝わる温かく湿った何か。
それがなんであるか、確認せずとも理解できた。
驚きに満ちた蛍の目が凝視する。
左右に開いた股の間に埋まっているのは、確かに杏寿郎の顔だった。
「そ、なとこなめな…っきたないっ」
「ん。汚くなどないぞ。俺には、甘い」
ふつふつと砂糖に絡めて甘く煮た果実のように。
狭い蜜口を抉じ開けるように舌を捻じ込めば、とろとろと溢れ出す蜜。
じゅるりと音を立てて嚥下すれば、喉の奥が熱くなる。
翻弄されて牡丹のように色付く体が、濡れた唇から零れる嬌声が、そこに甘さを感じさせるのだ。
「体は幼くとも、ここは確かに女なのだな。蛍」
「あッや…っひろげ、ないで」
「解さなければ挿入らないだろう?」
指の腹で優しく左右に開いた蜜口は、小さくとも十分色香を放っていた。
誘うように香る甘酸っぱくも感じる異性の匂いに、艷やかに濡れて開く様は本物の果実のようだ。
味わうように丹念に舌で形を探り吸い付けば、足の爪先に力を入れた脚がしなる。
「ぁっ…あ、んぅっ」
目線だけを上げて伺えば、細い喉元を晒して仰け反る様が見えた。
限界が近いのだろう。
幼気な少女を快楽に落としている様に、舌先の愛撫にも熱が入る。
その体も感じる箇所も、どこもが幼く小さい。
傷付けないようにと注意しながらも、簡単に覆える小さな蜜口を咥えて啜る。
捻じ込んだ舌で掻きなぞれば、杏寿郎の顔を挟む細い脚が一層震えた。
「ん、ん…っ!」
腕を口に押し当てて声を殺した蛍の体が、高みに昇りつめる。