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いろはに鬼と ちりぬるを【鬼滅の刃】
第15章 情炎 あわひ 恋蛍✔
「心配はしていない。煉獄がいる」
「ジャガ…」
「帰るぞ。寛三郎」
背を向け歩む。
義勇の足取りに迷いはない。
思いは託した。
炎のように熱く揺るがぬ志を持つ彼にならば、彼女を任せられる。
そこになんの感情もなかった訳ではない。
それでも吞み込めたのは、蛍自身が選んだ道だったからだ。
鬼の身でありながら人と歩む道を選んだ彼女の、その想いを大切にしたいと思ったから。
「俺は俺のすべきことをするだけだ」
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