第44章 終わり
全部話してくれた。
母親の再婚が受け入れられなかったこと。
誕生日の日、家に帰らなかったこと。
それでも、新しい父親は受け入れられようと頑張ってくれたこと。
試合を見に来てくれたこと。
やっと心の中の整理ができて、3人で白星の誕生日会をしようとした時に、ご両親が事故で亡くなったこと。
「なんか、面白くない話しになっちゃいましたね~。」
赤葦「いいや、白星の話が聞けてよかったよ。」
「じゃあ、今度は赤葦さんの話。聞かせてくださいね。じゃあ、また…。」
今度は……か。
心配させるのもうまいし、
期待させるのもうまい。
本当に。
ズルい。