第43章 ■夜の第三体育館
「子供。」
灰羽「はあっ、言ったな。」ニヤ
グイッ
「ちょ、おろしてー。」
灰羽「やだねっ。」
私、けっこう身長あるのにな~。
こんなにもヒョイっといかれるもんなのかね。
「くろお~せんぱーい~~。たすけて~~。」
灰羽「まあまあっ!」
ここどこの体育館よ~。
灰羽「ん?第三体育館だよ~~。」
木兎「それでサーーっ!赤葦と俺がーっ、」
遠くから木兎さんの声が聞こえる。
灰羽「あ、やばい。人きちゃった。」
いや、なにがヤバイのよ。
「私を下ろせば済む話でしょーがっ。ばか。」
灰羽「だーめっ。」
第三体育館の倉庫の中…
右側がバレーボール道具が収納されている倉庫で、左側がバスケットボールや、マットとか、跳び箱が収納されている。