第7章 笑顔と桜の花
何を言えば───
『…私、よく分からないんです…その…』
沖田「好き、とか?」
『…はい…。』
気付けば、口から出ていた。
…何を言っているんだろう、私…。
沖田「恋、したことないんだ?」
『…はい…』
沖田「なのに、顔は赤くなるよね。」
『…』
沖田「……じゃあ、僕が教えてあげるよ。」
『え?』
クスクスと悪戯っぽく笑いながら、
沖田さんはいきなり立ち上がった。
沖田「僕がこれから、教えてあげる。」
『……』
沖田「だからキミは……」
『…?』
ポンッと、私の頭に手を置いて───
沖田「そのままで居てね?」
その場から去っていった。