第6章 キミとの生活
平助「あ、そうだっ!!」
永倉さんとのケンカが終わり、
みんながいる部屋へと戻ってきた藤堂さんは、
いきなり大声をあげた。
原田「何だよ平助。」
平助「あのさ、俺、千鶴の飯が食いたい!!」
《え゙っ》
『…?』
みんなが一斉に声をあげた。
私は、どうしてだろう?と、首を傾げる。
原田「ちょ、おい待てよ平助。千鶴は右腕を怪我してんだぞ?無理だろ。」
平助「あ」
沖田「まあでも、平助の気持ちが分からないわけでも、ないよ?っただ、その腕じゃあ…不便だよねぇ」
斎藤「当たり前だ。箸でさえ、やっとの思いで使っていたのだ。…飯を炊くなど、右腕が使えなくてできんだろう。」
『…別に、私は──…』
作っても構わない。
…ただ、そう。
右腕が不便なのだ。
そして、もう一つ。
私の作ったご飯が、…新選組のみんなの
口に合うかどうか…。
そこをどうにかすれば、
私は作っても構わないのだ。
永倉「なら、俺たちが援護すりゃあいいんじゃねえか?」
原田「んな戦いみてぇな言い方するなよ…」