第6章 キミとの生活
沖田「いいね、やっぱキミ面白いよ。最高っ」
『っ////』
沖田さんに、満面の笑みを向けられて、
私は何故か全身が熱くなるのを感じた。
原田「いやぁ、面白すぎるっ」
沖田「別に、キミが悪いわけじゃないんだしさ?謝らなくていいんだよ。」
『ぁ…はぃ…』
沖田「っでも、素直でいいんじゃない?キミらしいよ。」
そう言うと、沖田さんは微笑みながら
私の頭にポンッと手を置いた。
原田「さーって。飯、食いに行こうぜ?そのためにここに来たんだ。」
沖田「あれ、左之さん、さっき用はないーって言ってたのに。」
原田「ん、そうだったか?」
沖田「あっは。…まあいいや。千鶴ちゃん、行こっか。」
『っ…!?』
沖田さんが、私に手を差し伸べてきた。
…に、握れ、ってこと…?
沖田「ほら、早く行かないと、"うるさい人たち"が来ちゃうよ。」
『あ、はいっ』
急(せ)かされて、私は無意識に
手を握っていた。
するとすぐに、沖田さんは歩き出す──。
私はそのとき気づかなかった。
私が、沖田さんの手を握ったとき…、
沖田さんの顔が少し、赤くなっていたことを───。