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【薄桜鬼】おかえり、僕のお姫様…。

第1章 出来ないこと


 
 



土方「…この女を、どうしろと?」

沖田「……起こして、ほしい。」



"うつ伏せ状態だから、ひっくり返してくださいよ。
顔が見たいんです。"

そう、素直に言えなかった。
うまく、言葉を発せられない。



土方「はぁ。」



重いため息を吐いて、土方さんは
女の横にしゃがみ込んだ。



土方「…もし、…──だったら、どうする。」

沖田「…それは、その時の場合によりますよ。」

土方「……」

沖田「……」

土方「……いいんだな?」

沖田「…よくなかったら、いちいち呼びませんよ。」



土方さんは、もう一度ため息を吐いてから───、

うつ伏せ状態の死体をひっくり返した。



 
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