第4章 最後の準備を
近藤「…そろそろ……土をかけてあげよう。…お別れだ。」
山南「…そう、ですね。」
平助「ううっ…」
原田「…また、会えるよな…。」
永倉「っ…俺は、そう信じるぜ…。」
土方「…それじゃあ──」
沖田「待って。」
土をかけようとした土方さんを、
僕は止めた。
近藤「どうした、総司。」
沖田「…千鶴ちゃんと、2人きりにしてくれませんか?」
山南「っしかし沖田くん、」
沖田「土も、自分でかけますから。…いいですよね、土方さん。」
土方「……」
沖田「……」
土方「…はぁ。…いいだろう。」
永倉「っおい土方さんっ…」
土方「総司がそうしたいって言ってんだ。…雪村も嬉しいだろうよ。」
永倉「っ…」
原田「…そうしようか。」
平助「総司、…千鶴のこと、頼んだ。」
沖田「…うん。」
みんなはそう言って、
僕を残して行ってくれた。