第3章 愛しい約束…
『──沖田さん、』
沖田「ス─…ス─…」
『沖田さんっ』
沖田「…──…」
キミに、僕の名前を呼んでほしくて──。
『もう、沖田さんってば!!』
沖田「いたたっ、分かったよ起きるってば!!」
狸寝入りをきめこんだ、あの日。
沖田「おはよ、千鶴ちゃん。」
キミの小さな手に叩き起こされたのも、
あの日だった。
『おはようって…沖田さん、寝てなかったでしょう?』
沖田「っあれ、バレてた?」
『やっぱり!!』
沖田「どうして分かったの?」
『え?…それは…っ、』
沖田「ふーん…。見ただけで寝てないって分かるんだ。」
『っ…悪い、ですか…』
沖田「ははっ、ううん。逆に──思うんだよねぇ。」
『え、何をですか?』
沖田「千鶴ちゃんってば、そんなに僕のこと、好きなんだなーって。」
『っな////ち、違いますよぉっ/////』
無邪気に顔を赤くするキミが、
心から愛しくて──…