第11章 おかえり…。
沖田「…いい子だね…。嘘つかないで、全部言った。」
『う、ヒック…うぅ』
沖田「…大丈夫。僕もずっとキミのこと、好きだったよ。」
『~っ』
沖田「二度と離さないし、誰にも渡さないし、触れさせない…。」
『っ、はいっ』
沖田「"僕だけのもの"。…そうなっちゃうけど、いい?」
『はいっ…!!!』
微笑みながら問いかける沖田さんに向かって、
私は、満面の笑みで頷く。
沖田「ほんと、千鶴ちゃん、かわいーね。」
私は抱き上げられ、
沖田さんと同時に、草の上に横にさせられた。
沖田「正直なとこも、」
『っや』
沖田「嘘つかないとこも、」
『んっ』
沖田「無邪気なところも、全部好き。」
『っ…////』
沖田さんは、私に腕枕しながら、
私の唇に優しく口付ける。
そして、優しく微笑んだ。
ああ、この人が…
私が、最初で最後に惚れた人…。