第11章 おかえり…。
沖田「……ん…?」
目が覚めると、そこは
綺麗な野原だった。
空を見上げれば、浅葱色の空に、真っ白な雲…。
ところどころに咲く、色とりどりの
小さな野花たち…。
ふと気づく。
…鳥の鳴き声と、風の音しか聞こえない…。
穏やかで、平和なこの空間…。
ああ、僕は天国に来ちゃったんだ。
何気なくそう思った。
しばらくして、
よいしょっ、と立ち上がり、
伸びをしながら新鮮な空気を吸い込む。
沖田「はぁ………ん?」
遠くに、小さく
人影が見えた。
あれは──…
沖田「…千鶴ちゃん…?」