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文豪さんたちのお部屋

第1章 ひとつめのお部屋-江戸川乱歩


一般の女性が如何なのかは佳く知ら無い。
…が、彼女の此の柔らかさは格別だろう。
まぁこんな事僕以外に知る人何て居やしないだろうけど。

口角が自然と上がる。早く寝室に行きたい。
するりとの肌に手を滑らせ、胸の頂上を口に含んだ。


「ひ、ぁあ…ふぁ…」


舌先で硬部を掬い上げ、ぐりぐりと軟く押し潰し、時々甘く歯を立てる。
口を離すとの瞳を覗き込んだ。


「其の顔だよ、。皆に無防備に見せて居たのは」

「…そんな、顔してます?」

「してるよ。真っ赤で僕に惚れてる、男なら誰もが欲情為る様な顔をね」


は羞恥心で顔を覆う。
嗚呼だから其れが駄目なんだって。


「駄ー目。見せてよ」

「や…ですっ…恥ずかしい顔して…」

「其の顔を見せて。の恥ずかしい顔」


肩の力を緩めたら善い物を。未だ未だ初心(うぶ)な彼女にとっては早々出来る事では無さそうだけど。

無理矢理顔を覆う手を剥がし、きゅっと瞳を閉じるの目尻にキスを落とす。
そんな事に迄一々反応為るモンだから、もう此方が危なく成る。

僕の我慢を台無しに為るのが得意だ。

此処…玄関では流石に無理が有ると思い、彼女の裏膝に右手を当て其の儘持ち上げる。護身用に有る程度の筋肉は付けて置いて善かった。


「乱歩…さん…?」

「彼処じゃあ最後迄為るのは苦労だろう?」

「何処でも余り変わりは無い様な…」

「判ってるじゃないか」


奥の部屋の布団にそっとを寝かす。其処から間髪入れずに唇を塞ぎ、双方の上着を剥いで行く。
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