アイドルだって恋しちゃいます!【アイナナ】R18禁
第5章 双子からのプレゼント/七瀬陸 九条天
「天だよ……」
「ありがとう、凛」
「そっか……」
「ごめ……」
「謝らないで!凛っ……天にぃと仲良くして」
「陸っ!」
泣きそうなのに笑顔で「バイバイ」って手を振りながら陸は部屋を出ていってしまった。
ごめんね、陸
陸の事キライじゃないよ。大好きだよ。
でも、それ以上に天の事が好きなの。
天の傍にいて支えてあげたいと思ってる。
小さい頃から天は陸だけを考えてた。
陸のために
陸を喜ばすために
陸が寂しがらないように
自分の事なんて後まわしにして。
「凛」
「ん?」
「ボクの事待っててくれた?」
「うん。絶対に天は私との約束を守ってくれるって信じていたよ」
あの日___
『凛、ごめん。ボクはボクの家族を守りたいから行くよ』
『帰ってくる?』
『陸の所には戻れないけど、凛を迎えに行くから待ってて』
『うん。おばあちゃんになっても待ってるから』
『大丈夫、それまでには迎えにくるから』