第6章 きっとこれは恋
Mside
A「はぁ、好きだなぁ」
え!!!
好きって…
と思ったらパスタの味の好みの話だったみたい
一瞬期待してしまった自分が恥ずかしくなってきた…
でも相葉くんの顔を見ると
相葉くんまで恥ずかしそうにしていた
俺の勘違いに気付いたのだろう
またお互いに照れて無言になってしまった
俺はいたたまれなくなりキッチンで洗い物を始めた
相葉くんはソファに腰を掛けテレビを見ている
今日は告白をしようと思って誘った訳じゃない
ただ相葉くんと2人の時間を過ごしたかったんだ
でもこんな雰囲気になってしまい、どうしたらいいかわからなくなってしまった
今、好きだと伝えるべきか悩みながら黙々と洗い物を続けた
すると、
A「ね、……松潤?」
「え!!!な、なに?」
相葉くんに突然話し掛けられ動揺してしまった
A「あのさ、今日はありがとね」
何だかモジモジしながら相葉くんが一生懸命話してくれている
A「松潤も忙しいはずなのに、俺のこと心配してくれて、……そのぉ、えっと………」
俺は相葉くんの途切れ途切れの精一杯をゆっくり聞いた
A「……好き」
え……?
「あ、パスタ?そんなに気に入ってくれたなら…」
A「じゃなくて!」
もう勘違いして恥ずかしい思いはしたくない
そう思って発した言葉を相葉くんが遮った
A「そう、じゃなくって……その、俺……松潤のこと、が…好き、で、す…」
耳を疑った
相葉くんが…、俺を?
ようやく相葉くんの言葉を理解し、相葉くんの顔を見ると
精一杯の思いが溢れ出るように涙目になっていた