第18章 heal your...
Mside
俺らは手を繋いで駐車場へ行き、俺の車に乗り込んだ
恥ずかしかったのか局内を歩いてる時、翔くんはずっと俯いてた
今も顔を真っ赤にして
S「も…恥ずかしすぎ…」
「なんで?」
なんて意地悪く聞いてみると
S「だって…みんな笑ってた…」
「仲良いねって言ってたじゃん
別に恋人同士だとか、ヤラシイ関係だなんて思ってないよ」
S「恋人…同士…」
翔くんは何だか嬉しそうな顔をした
「ふふっ、そう、俺らは恋人同士でしょ?」
S「うん…」
「じゃあ恥ずかしがることないじゃん」
俺は左手でハンドルを持ち、反対の手翔くんの手に重ねた
パッと顔を上げてまた恥ずかしそうにしたけど、
きゅっと握り返してくれた
しばらくそんな小さな幸せを感じながら、俺の家を目指して進んで行くと、
隣から可愛い寝息が聞こえてきた
相当疲れてるんだろうな…
毎日打ち合わせやリハをして、
司会だからしっかりしなきゃって、人一倍の責任感
そこが尊敬してるところでもあるんだけど、あまりにも頑張りすぎてると心配になる
俺は繋いだ手をぎゅっと握り、帰ったらたくさん甘やかそうと決めた