第18章 heal your...
Mside
翔くんの顔が頭から離れない
そろそろ時間なのに、こんな気持ちじゃ仕事にならない…
小さな休憩所で座り込んでいると
N「あ、いたいた」
ニノが俺の横に座った
N「恋のお悩みですか?」
「え?」
さすがニノ、何でもお見通しだなぁ
N「翔さんのこと?」
「え!?」
なんで翔くんだってことまで!?
俺は驚きすぎて口を開いたまま固まってしまった
N「ふふっ、図星みたいですね」
「いや、だって…え?なんで?翔くんだってわかるの?」
N「そりゃだってねぇ、潤くんが翔さんを見る目は他のメンバーとは確実に違いましたからね」
「そう、なの?」
N「なんていうか、優しくて、穏やかで、愛おしそうな顔してて、なんとなく、好きなのかなぁ?って思ってました」
当たりでしょ?とニノは俺の顔を覗き込む
恥ずかしすぎて俺は小さく「うん…」と言うと、真っ赤な顔を見られないよう俯いた
N「で、なんでそんなに落ち込んでるんですか?」
ニノはそう言うと俺から顔を離し、ソファの背に深くもたれた
「いや、それがさ…」
俺はさっきの出来事について話した