第14章 サプライズ
Mside
雅紀はバカだ!
自分の誕生日を忘れちゃうなんて…
だけどそんな雅紀をひどい言葉で責める俺はもっとバカだ…
寝室のベッドに顔を埋めて必死に声を堪えて泣いた
A「潤?」
雅紀が俺の様子を伺いながら入ってきた
俺は申し訳なさと恥ずかしさで答えることが出来なかった
すると雅紀はベッドの端に腰をかけ俺の頭をなでた
A「ごめんね…潤、冷蔵庫の中見たよ…」
冷蔵庫の中にはサプライズのバースデーケーキが入れてあった
A「自分の誕生日忘れるなんてバカだよな~
せっかくお祝いしようとしてくれてたのに、台無しにしてごめんね?」
台無しだなんて…
それは俺がしたことなのに
本当に雅紀は優しすぎるよ…
俺は顔を上げて雅紀の方を見た
「俺の方こそ…ひどいこと言ってごめん」
雅紀はにっこり笑うと俺を起こして抱きしめてくれた
A「潤、ありがとう…愛してるよ…」
チュッと小さく音をたてて何度もキスをした
でも何か忘れてるような…
「あ!!!」