第13章 I want...
Nside
この状況がどうしても理解出来なかった
さっきまで俺を仲間外れにしてこそこそしてた人たちが、相葉さんの家で俺を出迎えた
「どうなってんの?」
S「まあまあ、とにかく座りなよ」
O「おかえりー」
M「驚かせてごめんな?」
キッチンを振り返ると潤くんが酒のつまみを作ってくれていた
A「最初から5人で飲む予定だったんだ
黙っててごめんね?」
誕生日でもないのに謎のサプライズに戸惑いながら、仲間外れでなかったことにホットした
それから5人でテーブルを囲んだ
すると、相葉さんが
A「そういえばさ、俺が飲みに誘ったとき元気なかったよね?なんかあった?」
なんて聞いてきた
酒が入ってたからか、今日の俺はやけに素直だった
「みんなが…こそこそ、話してたから…」
O「寂しくなっちゃったのか?」
「う…うん…」
S「可愛い!!なんて可愛いんだ!!!」
A「ニノ~」
翔さんと相葉さんは俺に飛びかかってきたけど、それを大野さんと潤くんが引き剥がしてくれた
M「俺らがニノを1人にするわけないだろ?」
O「そうだよ、何年やってきた仲だ?」
「そうだよね…ごめんなさい」
S「謝ることないよ、むしろ不安にさせて俺たちの方が悪かった…ごめんな?」
翔さんが今度は優しく俺を抱きしめた
少し照れくさかったけど、暖かくて落ち着いた
あぁ、勝手に勘違いしてた自分を殴ってやりたい
こんな良いメンバーに出会えてなんて幸せなんだろ…
………………
「ん…?」
何だか翔さんの手つきがおかしい…
そう気付いたときにはもう遅かった
なんだか頭がぼーっとして…
俺は薄れていく意識の中で4人の黒い笑みを見た