第12章 happy
Sside
運転していると視線を感じた
「どうした?」
潤はパッと顔を逸らした
少し顔をのぞき込むと、顔が真っ赤に染まっていた
潤の反応一つ一つが可愛くて、愛おしくて
我慢の限界が来る前に急いで車を走らせた
俺の住むマンションについた
車から降り、直通のエレベーターに乗った
潤はまだ顔が赤かった
「大丈夫?体調悪いのかな?」
なんて、少し意地悪を言ってみる
M「あ!ううん…大丈夫!」
潤はまた顔を逸らした
恥ずかしがる潤も可愛くて好きだけど、俺を見て欲しかった
俺は潤の頬に手を添えて、目を合わせるように誘導した
M「翔く…ん」
どちらかともなく顔を近づける
唇が触れる瞬間
ピンポーン
エレベーターが俺の家の前に着いたことを知らせた