第10章 sweet time
Sside
日付が変わる頃相葉くんが家に来た
A「しょ~ちゃーん!」
玄関を開けた瞬間、涙目で俺に飛びついてきた
「どうしたの?ニノと喧嘩した?」
相葉くんは図星だという顔をした
「とにかく中に入りなよ、コーヒーでいいよね?」
相葉くんはリビングのソファに腰掛けた
俺はコーヒーを相葉くんに手渡した
A「ありがと…」
相葉くんは一口飲むと、一息ついて
A「もう、ダメかもしれない…」
「え?ニノとってこと?」
これまで何度か喧嘩して家に駆け込んで来たことはあったけど、そんなとこは一度も言わなかった
A「別れるかも…」
それは俺にとっては嬉しいことだった
だけど、相葉くんが悲しむ顔は見たくなかった
「俺じゃ…だめ?」
A「え…?」
「俺なら…相葉くんを悲しませたりしないから…」
俺は突然のことで驚く相葉くんに顔を近づけた