第1章 彼女
「慧!」
ルナの声がした。
この日はペルセウス座流星群が流れる。
今日言わなければ・・・
そう決めてポケットに入れていた指輪。
さおりちゃんと何度も練習した。
なかじんからは紳士的なのを・・・
LOVEにはフラれた時に慰めてくれる約束をした。
きっとそんな機会無いけれど。
「慧!星流れないね!」
「そうだな。」
「残念だね~!」
「そう・・・だな・・・」
「慧?どうしたの?」
考えている間なんてなく、
セリフも吹っ飛んだ。
今言いたい。
今伝えたい・・・
「付き合ってからずっとこの日に言おうと思ってました!結婚して!結婚しよう!」
沈黙が続いた。