第7章 夏合宿1日目。

烏野が到着したことにより、改めて合宿がスタート。今回も試合形式での総当たり戦を何度も繰り返していく。負けた方がペナルティ。前回のペナルティとは異なり、今回は体育館の裏手にあるなだらかな坂をダッシュで登るようだ。
埼玉の郊外にある森然高校。都心よりはいくらか涼しいが、みんな汗だく。スポーツドリンクの消費は早いし洗濯物も山になる。マネージャーとして働き甲斐がある。

試合を見ていれば、今回の合宿でも音駒はそこそこの成績を収めているみたい。
全体的に見るとやっぱり梟谷はエース木兎がいるからか強い。前回の成績を合わせても音駒は2番目くらい。森然と生川が同じくらいで、烏野が今の所ダントツに成績が悪い。

前回の合宿で烏野の日向くんの速攻をリエーフが止めてから烏野の部員のモチベーションが変わってきたのか、今回の合宿では新しいことに挑戦し始めているみたい。
だからか見事に噛み合ってない。
それでもなんとか他の学校に負けじと食らいついていってる。
烏野のみんな、なんとか頑張ってほしいな。

そう思いながら私は自分の仕事に戻った。