第7章 夏合宿1日目。
学校に集合すると、バスに必要な荷物を積み込む。全員の集合が早かったおかげで早めの出発ができそう。
お手洗いを済ませバスに戻れば、他のみんなは乗車。空いてる席は…
「美優さんは俺の隣!」
バスの入り口からすぐの座席。そこから降り注ぐリエーフの瞳に周りに助けを求める。
『誰か止めないの?』
「止めて欲しいか?」と、やっくん。
「最近、美優の隣にリエーフがいるの当たり前すぎて違和感に気づかなかった。」と、けんま。
「最近椎名の近く探したらリエーフいるもんなぁ。」と海くん。
「リエーフいねーと美優ちゃんさびしーんじゃねーの?」と余計なことを言うクロ。
『黙れ、クソ尾。トサカむしるよ。』
まぁ、多分そうなるんだろうなとは思ってたけどさ…
リエーフはニコニコしながら自分の隣の席に私がくるのを今か今かと待っている。私はため息をつきながらも指定席と化したリエーフの隣の席に座った。