第5章 初!合宿。
食べた人から各自食器を洗ってもらい、洗い終わった順に部屋に帰ってもらった。私がやることといえば、使った調理器具を洗うこと、出たゴミの回収、そしてみんなが洗ってくれた食器を拭いて片付けることくらい。
私が洗い物をやっている間、音駒のみんなや烏野の山口くん、蛍、梟谷の木葉くんが食器を拭いたりしてくれていたが、結局最後まで残っていたのはリエーフ。
あらかじめクロとマネージャー達には消灯時間を過ぎるかもと報告はしていたけれど、明日も合宿のあるリエーフまで残らせるのもな…と、声をかけた。
『あともう少しで消灯時間だし先戻ってていいよ?リエーフ。』
「1人より2人の方が早く終わりますよ?他にやることありませんか?」
『あとゴミ纏めればおしまいだから大丈夫だよ?』
そういうと私は準備室に向かい、使った割り箸や今日出たゴミを専用の袋にまとめる。
『終わったよ…ってリエーフ?カレンダーガン見してどうしたの?』
準備室から戻ってくるとカレンダーをじっと見ているリエーフ。
そして私の方を見るとにこりと笑った。
「消灯の時間までの少しの時間、美優さんの時間をください!」
え、どういうこと?首をかしげた私の顔を見たリエーフはさらに笑顔になり、私を調理室から連れ出した。