第49章 さくら、ひらひら。
「しっつれーしまーす!あ、夜久さん!」
「夜久さん!じゃねえだろ‼︎ホームルーム中だ!」
狭い教室で、やっくんの回し蹴りが突然ドアを開けて入ってきたリエーフの背中に綺麗に決まる。
「いだっ‼︎ちょっ!夜久さん俺呼ばれてもないのに乱入なんてしませんよ!」
椎名…お前…卒業式くらい自重しろよ…みたいな目線が刺さる。
『いや、私じゃないし…』
「じゃあこの巨神兵呼んだの誰だよ。」
クラスのみんながざわざわし始めた頃、リエーフが意外な人の名前を言った。
「え?山岡せんせーっすけど。」
『え?マサちゃん⁈何やってるの⁈』
「呼ばねーと灰羽拗ねるかなーと思ってな。ほら、再開するぞー!ほら山田、山田ひとみー。
早くこねーと灰羽に証書を渡して灰羽卒業させるぞー。」
はひふコンビの1人、ひとみは「ちょっ!リエーフのせいでとばっちりじゃん!」と文句を言いながら教卓に走り寄る。
それを見て私はごめんと謝り、それを見たみんなは大爆笑。
みんなひどいよ…