第48章 甘い甘い罠を仕掛けて。
その後、ぎしぎしと痛む体を無理やり動かしながらやっとの事で1日が終わる。
リエーフが作ってくれたオムライス(私の好きなホワイトソースとバターライスにしてくれた!)を食べ、もう一回一緒にお風呂に入って、マッサージまでしてもらってご満悦。
『ねえ、リエーフ。』
「なんすか?」
『リエーフも1人でしてるの見せてよ。』
がんっ!
がらんがらん!
いってっ!
ゴミ箱を蹴り飛ばし、脛に当てたらしく痛みで悶えているリエーフ。
『大丈夫?リエーフ。』
「いやっ!美優さんっ⁈何言ってるんすか⁈」
『だってリエーフ私がしてるの見たじゃない?
今日は私、動けないからリエーフして見せてよ。』
私なりの仕返し。
私だってたまには主導権を握りたい。
可愛いリエーフを見たい。
『…だめ?』
下から覗き込むように言えば、リエーフは困ったような顔をする。
「美優さんずるい…じゃあ……ベッド、行きましょうか。」
よし、勝った。
困った顔をしたリエーフに抱っこをされながら私達はいつもの私の部屋に向かった。