第48章 甘い甘い罠を仕掛けて。
「ひどいっすよー美優さん。」
お腹に真っ赤な紅葉をくっつけたリエーフに私はお風呂で全身綺麗にしてもらい、髪の毛も洗ってもらった。
そのままリビングまで連れてきてもらい、ただいま髪を乾かしてもらっている最中。
『私、体中筋肉痛なんですけどー。』
『コーヒー飲んだら筋肉痛なんですけどー。』
「ごめんなさい…」
しゅん…となったリエーフ。
私はその手からドライヤーを取り、スイッチを切るとリエーフに向き合う。
『もうあの薬は使わないからね?』
「はい…」
私はリエーフの手をきゅっと握るとぽそりと呟く。
『あれじゃあリエーフとぎゅーってできないから嫌…』
「美優さん…」
リエーフはがばりと私を抱きしめる。
『ちょっ!リエーフ痛い痛い!』
「美優さん可愛い!」
ぎゅうぎゅうに抱きついてほっぺをスリスリさせてくるリエーフは可愛い。
可愛いけどっ…
『リエーフ!筋肉痛つらーい!痛ーい‼︎‼︎‼︎』