第48章 甘い甘い罠を仕掛けて。
遠くから鳥の鳴く声が聞こえる。
身体がだるい…
指一本たりとも動かせない…
えっと…お風呂上がりリエーフに入れてもらったコーヒー飲んでからどうなったんだっけ…
痛む身体を起こして周りを見ればおびただしい惨状…とでも言おうか…
服は脱ぎ捨てられ
シーツはドロドロ
身体を見ればベッタベタ。
多分リエーフのだろうな…っていう元体液が身体中にこびりついている。
挙げ句の果てに、使い終わった避妊具が数えたくないくらい床や布団などあちらこちらに落ちている。
あー…なんとなーく思い出した。
思い出したくないこといっぱいだけど…
「ん……」
私の横で呑気にごろごろ寝ているリエーフさんにちゃんとお話聞かなきゃな。
そう思い、私は気持ちよく寝ているリエーフのお腹を力の限りパーで叩いた。