第47章 またまた!大波乱!
私は急いでリエーフの元へ行くとリエーフと母の間に割って入った。
『ママ…ふざけないで…』
「ふざけてなんかないわ?私はこの子が欲しいだけ。」
にやり。
妖艶な瞳で私を見つめてくる母。
きっと母にとってはただの遊び。
珍しいから自分のものにしたいってだけ。
わかっているからこそ怒りの感情しか出てこない。
『それがふざけてるって言ってるの!リエーフは私の彼氏よ!
欲しいって言われて差し出せるほど軽い付き合いしてない。』
肩を震わせながら私は叫ぶ。
リエーフと母の驚いた顔を見て私は我に帰った。
『とっ…とにかくリエーフには手は出さないでっ!』
そう、リエーフの前に立ちはだかれば、後ろから腕が伸び、私は抱きしめられた。
「嫉妬?美優さん可愛い。」
『ちょっとリエーフ?』
「みーゆさん。大丈夫。」
ぎゅーっと抱きしめられ、私は口をつぐむ。
「すいません、俺、美優さんのものなんで。」
そう言ってリエーフは私を胸の中に収めながら母にそう、伝えた。
それを見た母は口元を弧に歪め、笑う。
「へーえ。いいわね。そういうの。でもね?」
そういうと母は、リエーフの下半身に手を伸ばす。
「ココロとカラダは違うみたいだけど…?」
おっきいし硬い♡なんて言われて慌ててリエーフを振り返れば…焦ってる。ものすごく焦ってる。
「俺だって健全な男子高校生ですから…」
言いながら少し腰を引いているリエーフ。
「それに…美優さんと似てるから…」
美優さんがエッチな格好してるように見えるんですよ。
そう言うリエーフの言葉に私の頬が染まる。
それをごまかすように私は母を寝室に、リエーフをリビングに押しやった。