第46章 ショコラの魔法を私にかけて。
食材の買い出し以外の外出は久しぶり。
家にいるだけで楽しいからリエーフと2人で出かけるってあんまりなかったな。
久しぶりのデートに心が躍る。
どこに行こうか。
2人で話をしたけど浮かばなくて、結局すぐ行ける池袋に。
とりあえずサンシャインにいって噴水を見ながら行きたいお店をピックアップし、順番に回った。
お腹が空いたら簡単に済ませられるハンバーガー。
セットを頼んでポテトはリエーフにプレゼント。
だってデザートが食べたかったんだもん。
食べたら散策再開。
服屋さんに靴屋さんアクセサリー屋さんにキャラショップ。
たくさん回った。
「回りましたねー。」
『ここ広すぎー。』
休憩がてらお互いクレープを買って近くのソファに座りながら食べる。
生クリーム幸せ…なんて浸っていると、不意に名前を呼ばれリエーフの方を向く。
ぺろん。
鼻の頭を舐められ羞恥で固まっていると、リエーフはなぜ固まっているのかわからないという顔をする。
「鼻の頭にクリームついてましたよ?」
『あ、ありがと…』
「んまいっすねークレープ。」
『そうだねー。』
なんてクレープを堪能していると、先にクレープを食べ終わったリエーフがお手洗いに行くとソファから立ち上がった。
「美優さんは絶対ここにいてくださいね?」
念押しするように何度もここにいるようにと言われたので何回もうなづくとリエーフはトイレの方向に消えていった。