第45章 ばれんたいんでぃ
料理はリエーフがほとんど美味しく食べてくれた。
特に、ビーフシチューはよく煮込んだおかげでお肉が口の中でほろほろに解けてとっても美味しかったようで、多めに作っていたはずがお鍋が空になってしまった。
ロールケーキもきれいにできていたし、味も完璧。
リエーフも口の端にチョコレートをつけながらおいしいって食べてくれた。
お腹もいっぱいだし、あとはお風呂。
『リエーフ先にお風呂はいってきなよ?』
そう促すとリエーフは自分の服を手にお風呂に向かった。
のを確認した私は手早く髪をお団子に束ねると自分のパジャマを持ち、リエーフを追う。
リエーフが脱衣所から浴室に移動し、シャワーを出したことを確認し、そっと脱衣所に入った。
ばれませんように。
ばれませんように。
そう、祈りながら服を脱いでいく。
1度止まったシャワーがまた出されたタイミングでそっと浴室のドアを開けた。
髪を洗い終えたリエーフが顔を上げた瞬間、その瞬間を狙って私はリエーフの名前を呼んだ。
『リエーフ。』