第45章 ばれんたいんでぃ
バレンタインデーは平日だったので、今回も誕生日同様日付をずらして土曜日に渡すことに。
リエーフは夕方まで部活。
だから私は朝からキッチンで作業。
今回はオペラ風のロールケーキ。
ちょっと手間がかかるから午前から作って冷蔵庫で冷やしておけば完璧。
あとは、料理。
いつもより凝った料理…ってことで、ビーフシチュー、スパニッシュオムレツ、アボカドとサーモンのサラダ、野菜たっぷりコンソメスープ。
ぱぱっと料理を作ると、ビーフシチューを煮込みながらリエーフからの連絡を待つ。
『おそいな…』
いつもなら部活が終わっている時間。
すべての火を止めてリビングに向かう。
本でも読んでいようか。
リビングに向かい、お気に入りの文庫本を取りだしソファに座るとぱらぱらめくる。
何ページか読み進めていると日頃の疲れからか眠気に襲われ持っている本を落としそうになる。
スマホを枕元に置くと、私は少しだけ夢の世界に旅立った。