第44章 春の高校バレー。
あのあと流れに乗り解散。
まっすぐ家に帰ってきた。
ちなみに今日もリエーフと一緒。
夕飯は簡単に鍋。
お弁当の準備もしなきゃだから今日もご飯は簡単に。
リエーフには先にお風呂に入ってもらい、その間にお弁当の下ごしらえとお鍋の準備。
リエーフがリビングに戻ってくる頃を見計らってリビングに軽く煮込めば完成する鍋を移動。
カセットコンロに乗せ、つまみを回す。
リエーフに吹きこぼれないように見ていてもらい、私はキッチンから取り分け用のお皿とリエーフのために白米をもってくるとお互いいつもの位置に座った。
程よく鍋が煮えたタイミングを見計らって私達は鍋をつつき始めた。
『明日”ごみ捨て場の決戦”だねー。』
「そうっすねー。烏野との試合、楽しみっす。」
『だねー。ねえ、リエーフ?』
鍋を頬張るリエーフに向かい問いかけるともぐもぐと口を動かしながら私を見る。
『明日、頑張ってね?』
きょとん。
そんな顔をした後、リエーフはにかっと笑う。
「美優さんも一緒にがんばるんですよ?」
『…え?』
「だって、美優さんも音駒のバレー部なんですから。」
そっか…
『そうだよね。私も頑張らなきゃだね。』
そのためにもまずは…
『明日のお弁当、気合い入れなきゃだね?』
「やった!じゃあおいなりさん!あと出し巻き卵に唐揚げ!」
『はいはい。あとは?』
「んー…美優さんのご飯ならなんでも!」
『任せておいて?頑張って作るよ。』
そう、私も笑顔で答えた。