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あいつはねこまのわんこ系少年【HQ】

第44章 春の高校バレー。



その後、木兎、赤葦たちにも会い、わちゃわちゃした後、開会式が行われた。

その後は1回戦。
1日目でシード枠含め、32校に絞られる。

音駒、烏野、梟谷は1回戦を勝ち抜いた。

コートで見る試合はやっぱり格別で、試合中のみんなを至近距離から見れて、サポートできる。
ワガママ言ってよかったって心から思った。



明日もお弁当張り切って作らなきゃなぁ。
そう思いながら先に会場の外に向かったみんなのところに歩いていく。

応援の子達だろうか。
制服の子たちがきゃいきゃい騒いでいた。

「宮城代表のメガネの人、格好よかったー!」

「うんうん!あと入れ替わりで入ったセッターの人。笑顔かわいー!」

お、蛍に菅原くんかー。
やっぱり人気だねー。

「あと、東京代表のボクト…だっけ?すごいスパイクの人。あの人実業団から声かかってるんだってー!」

「その人もすごいし格好良いけどセッターもイケメンだよねー。」

きゃーと黄色い声が飛んでいる。
さすが赤葦。木兎も人気だねー。
そう思いながら通り過ぎようとすると…

「でもイケメンって言ったらさー、東京代表の赤いユニの学校!」

うちの学校⁈
だれだれ⁈とゆっくり歩いて聞き耳を立ててしまう。

「ハーフの子、身長高いし顔整ってて格好いいよねー!1年だってー。」

「うそー!いいなー!狙っちゃおうかなー。」

やっぱり、リエーフ、か。

やっぱり格好良いんだよね。

やっぱり私なんかよりリエーフの方が目立ってるじゃない。

モヤっとした心の中。



ただ格好良いってだけ。
ただの憧れ。





リエーフの彼女は私なんだから。




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