第42章 ねんまつねんし。〜初詣とその後。〜
「美優、寝てたらごめん。トイレットペーパー…」
何でこのタイミングで入ってくるかなクロ。
寝癖もうついてるじゃん。
うわぁ…すごい顔…
とか頭によぎったけど、リエーフの苦しそうな声を上げたことで意識が戻る。
「美優さんっ!締めないでっ!」
「お前ら…」
『くろっ…見ないで…』
Tシャツをぐいと下に下げ結合部が見えないようにと配慮したがそのことによりさらに中にいるリエーフを思いっきり締め上げてしまったらしい。
「っつ!出るっ!」
『うそっ!だめっ!』
そんなやり取りをしているといつの間にか正面に来たクロが私の顎を取る。
「見ててやるよ…美優。」
『やっ!くろっ!』
「みゆさっ!ごめんっ!」
リエーフが無意識に最奥を穿ち薄いゴム越しに欲を吐き出す。
同じタイミングで私も身体をビクつかせ、高みに上り詰めた。
快感が引くと、身体の力が抜けた私はふらりと前のめりになる。
それを抱き抱えたのは前にいたクロ。
「あっ…ぶね…」
『くろぉ…触んないで…』
「黒尾さん…そのまま美優さん支えててください。」
「お前なぁ…」
クロは私を抱え直すとリエーフに合図を送る。
その合図とともに抜ける肉棒。
堪えるためにクロの首に縋ると、そっと頭を撫でられる。
「つーかリエーフ、このタイミングですんなって。」
「だって溜まってたんっすもん!」
「つーか美優もだ。」
ベチンと頭を叩かれふぎゃと変な声が出る。
「流されてんじゃねーよ。」
『ごめんなさい…』
「まあ俺はいいもん見れたからいいんだけど…な。」
美優のイく顔やべーなー。
そう言われた瞬間、羞恥心で真っ赤になる顔。
『クロっ!忘れてっ!』
「忘れらんねー。つーかさーそんなに身体ぎゅーぎゅーくっつけられたら俺の理性も持たなくなるっての。」
いやらしさ満開の笑顔で、揉んでいい?なんて聞かれたからおでこをぱちんと叩いておいた。