第42章 ねんまつねんし。〜初詣とその後。〜
みんなと話をしているとすぐに順番は回ってきた。
お賽銭を投げ入れ祈る。
今年も、充実した一年になりますように。
そして…
隣で手をあわせるリエーフをちらりと見るとそれに気づいたリエーフも私を見て笑う。
今年も、来年も、そしてその先の未来もリエーフと一緒に入られますように。
そして最後にもう1つ。
春高、音駒が勝ち進むことができますように。
そう、強く願った。
「行きますよ?美優さん。」
私は、こちらに伸ばされたぽかぽか暖かい手を握ると列から外れて待つみんなのところに向かった。