第41章 ねんまつねんし。〜第3体育館組、再来。〜
「そうだ、初詣どうする?」
そう言うのはクロ。
「近場にしねー?」
正月だし動きたくねー。と床に転がったのは木兎。
『近場…って言っても電車乗らなきゃ行けないよ?蛍は行きたいところってある?』
そう話を振れば蛍は少し難しい顔をする。
「有名どころはみんな混んでますよね…」
「そうだね。浅草の浅草寺に明治神宮、湯島天満宮とかかな?」
指折り、有名どころを数えるのは赤葦。
「どこでもいーじゃないですかー。」
楽観的なのはリエーフ。
私はスマホで検索をかける。
『うちから近いのは…ここじゃない?』
検索結果をみんなに見せればそこで決定とばかりにそれぞれごろごろのびのび。
「始発までまだまだ時間あるじゃん。」
クロに言われ、時計を見れば年が明けて30分程度。
あと3時間は家でゆっくりできる。
『じゃあ私、お風呂はいるー。』
「じゃあ布団、敷いておきますか?」
『そうだね?赤葦、場所わかるよね?』
「大丈夫ですよ。じゃあみなさん、やりますよ?」
『じゃあよろしくー!』
お布団をお願いすると、私は自分の部屋に向かい、パジャマ代わりのスエットとTシャツを持ちお風呂に向かった。
今日はちゃんと内鍵を閉めて…っと。
信頼していないわけじゃないけど、こればっかりはね?
何もないとは思うけど、急がなきゃ…ね?
私はいつもより素早く身支度を整えると脱衣所からお風呂にはいった。