第41章 ねんまつねんし。〜第3体育館組、再来。〜
用意したお蕎麦も食べ終わり、今年も残すところ数分。
今はジャニーズ年越しライブを見ている。
これは私が推して推して推した番組。
『そろそろかな?皆さん今年もお世話になりました。』
「改めてなんだよ。」
片手にビー…に見えたけど違う。コーラを持ちながら笑うクロ。
「どうしたんですか?美優さん。」
にこり。
机に並べた袋からじゃがじゃがをつまみながら私の方を見た赤葦。
『今年はすごくたのしかったから。』
そう言えば、みんなは私を見ながら、笑う。
「俺もむちゃくちゃたのしかったぜ‼︎」
にかり、太陽みたいに笑いながら親指を立てるのは木兎。
「まあ、確かに…騒がしい年ではありました。」
ため息をつきながら口元に笑みを浮かべるのは蛍。
ぎゅううっ
お腹に回る手が強くなる。
『リエーフもありがとう。』
後ろを振り向けばふわり、笑うリエーフ。
いつも通り私を足の間に乗せているリエーフは微笑みながら私の頭を撫でる。
「俺こそ…来年も楽しい年にしましょうね?」
私もつられて笑うと急に聞こえた大きな声。
「あと30秒!」
今年が終わっていく。
「あと20秒!」
そして来年がはじまる。
「10秒!」
「美優さん。」
背中から掛けられる声。
振り向けば、リエーフ。
いたずらを思いついたような顔で笑う。
「「3、2、1…」」
木兎とクロがカウントダウン。
それを聞きながら、私はリエーフに引き寄せられ、
唇に触れるだけのキスをされた。
「「ハッピーニューイヤーアアアア⁉︎」」
「はいばっ⁉︎何してるの‼︎」
「………」
『りえ…ふ?』
「へへっ!今年の初めては俺ですね?」
カウントダウンをしていた2人は大絶叫。
蛍はテンパった声。
赤葦は何か言いたそうな顔でじゃがじゃがをじゃがじゃが食べる。
『あ、あけましておめでと…』